私はいつも何を描くか決めず思考でコントロールしないで自我を超えて描いています。なのでこれを描こうとテーマを決めて描くのはできないのですが、今回のグループ展では『神、神話』というテーマと伺い、これはいつも描いているとき私が感じていることかもしれない、これならできるかも、と出展参加させて頂きました。
私は描きながら絵の中に入ります。
水が自然に流れるように深い内側の感覚に任せて“大いなるもの”を感じながら描きます。出来上がった絵はいつも自分が描いたものとは思えないと感じ眺めます。自分の思考、自我を遥かに超えたものであり、私自身も何が描かれているのかわかりません。
でもそこに“在る”というのはわかります。
色んな方に観て感想を聞かせて頂き、絵を深めて観ていくのがなんとも楽しく、また有り難いです。絵を通じて目に見えない内面世界に想いを馳せて響きあうよろこびがあります。私はこれがたまらなく大好きです。
ありのままの私から表現したことが他の方と感じあって交流できるしあわせ。魂がよろこびで震えます。
もしかしたらこれは私だけのことではなく、多くの方、誰にとっても、そうなのかもしれないなぁと思います。
私の場合は絵を描くことですが、みんな誰でも何かしらのやり方で、ありのままの自分からのびやかに安心して楽しく表現し、それを他の方と世界と尊重し合い分かち合えたら、きっと世界は今より豊かでステキになると思います。大掛かりなものでなくてもよく、日常の中でささやかに楽しく表現していくことが大切だと思います。
写真は今回のグループ展に出展してる絵のそれぞれ一部分です。
タイトルは
左上『カエル』
右上『決心』
左下『おわりのはじまり』
右下『解(かい)』
1枚ずつだけでなく4枚合わせてメッセージが隠れていそう。
自由に感じてみてください。
『Dieuxー神々の世界展』
会期 2021.2.1(月)〜2021.2.6(土)
12:30〜20:00
2月6日最終日のみ17:00まで
会場 GALLERY ART POINT.bit
東京都中央区銀座1-22-12
藤和銀座一丁目ビル6F